「ボラティリティが高い時は株の売買を控えましょう」と言います。
なぜ、買っては駄目なのでしょうか?
市場の上下幅が高い時に株を購入すると、一喜一憂してしまい、買い、売りを、繰り返してしまうからです。
基本的に、ボラティリティは平和な時はあまり意識する必要はありません。市場が荒れているなと思った時に確認するのが良いでしょう。
投資に関する知識は学ぶほど勝率が上がります。
投資は学ぶことで勝率が上がります。積極的に学び利益を出しましょう。
詳しく解説します。
株の投資をしている方は基本的に売買のルールを持っていると思います。持っていない方はこれを機会にルールを作成することをおすすめします。
ここでは上昇トレンド追尾型の投資家を対象とします。売買ルールとして「上昇する銘柄は保持」「下がる銘柄は売る」が基準かなと思っています。
よって、それ以外の方は参考程度、または知識として覚えましょう。そのうち役に立つことがあるかもしれません。
特に25日線を基準に取引をしている方は当てはまるのではないでしょうか。
ファンダメンタル重視、配当狙い、超長期の方などは参考程度に覚えておくのが良いでしょう。
他、機関投資家などは、事情があると思いますので買うこともありそうですね。
まず、ボラティリティとは何でしょうか?
ボラティリティとは、「価格変動が大きいこと」を意味します。
何か大きな事件や、ニュースによって、市場が不安定になった時に、上昇します。
市場が荒れるとボラティリティは高くなり、最近は日経平均が1日で1000円程の上下幅を繰り返すことも珍しくありません。
上下の振れ幅が高い日が続くと、取引において何が起こるのでしょうか。
- 今まで上昇トレンドにて、株価が上昇していた銘柄が事件やニュースによって急に暴落する
- 暴落によって、損切り基準(例えば、25日線を切る、損失10%を超える、自分のトレンドルールが下落に変わる、など)に達する
- 売却のルールにて売却を余儀なくされる
- 数日後、前日の暴落の戻りにて上昇し、買い基準(例えば、25日線を超える、自分のトレンドルールが上昇に変わる、など)に達する
- 購入するルールにて再び買う
- 数日後、再び大幅な下落にて売却ルールに達して売却を余儀なくされる
を繰り返してしまうからです。
一番悪いパターンは上昇すると思い(自分の買い基準、ルール)買った銘柄が、数日以内に下落して、10%などの損切り基準にて売却することを繰り返してしまうのです。
ではどうやってボラティリティの高低を知れば良いのでしょうか。
市場のボラティリティを確認するには、国内市場で日経平均VI として取引が行われていますのでチャートにて確認することができます。
VIをは20を超えると高いと言われます。平時では16前後位に落ち着いています。
日々1000円前後の上下幅があると、VI は30〜50と高くなります。
ボラティリティが高い時は買いを控えましょう。
筆者は買いを完全にやめます。やることは保持銘柄が売りのルールに達した時に売るだけで買うことはありません。また、全ての銘柄を売った後は静観に徹しています。
ボラティリティが下がり市場が安定した後に、上昇トレンドの良い銘柄が見つかるまで待ちます。暴落後の市場は下落トレンドになることが多いですが急激な下落が終了した後では、個別の良い銘柄なら上昇するのです。
ボラティリティの上下が激しい時はぐっとこらえて見守ることがとても重要です。ボラティリティが高い時に購入した銘柄は上昇する確率はとても低いです。
ボラティリティが高い時は市場が大幅に下落している時なので、優良株でも引きずられて下落します。大型優良株でも PBR が1倍以下になることも珍しくありません。
市場全体が日々上昇しているバブルの時は基本的に8割の銘柄は上昇します。逆に暴落時、下落トレンド時は8割の銘柄が下落します。
株の投資では、どの銘柄が上昇するかは絶対にわかりません。全ては確率の話なのです。利益を出している投資家は確率を計算し、上昇する確率が高い銘柄、高い時期に購入します。確率が低い時は購入を見送ることで損失を減らしているのです。
確かに暴落時でも上昇する銘柄はあります。ただし、上昇する確率は低いので、確率的に購入することはおすすめできません。
ただ、暴落時に利益を出している投資家もいます。基本的に暴落時に利益を出している投資家は信用売をしている方なのです。買ってはいなのです。たまに暴落時に利益を出している方もいますが、特別運が良かったかデイトレードの方ではないでしょうか?確かに確率の話なので利益が出ることもあるでしょうがおすすめしません。
たまに市場暴落時に良い銘柄を見つけ購入を見送った銘柄が大幅に上昇することがあります。その時は確率を思い出し、そんな銘柄もあるんだなと思いながら平時になるのを待つことが重要です。
「休むも相場」です。
株を売買できる日は、1年に約240日あります。確率の悪い日に売買を繰り返し損失を出すのではなく、確率の良い日に利益を積み、悪い日に休むことが重要です。チャンスはいくらでもあるのです。勝率の高い時に勝負をするのが賢明です。
株式投資の基本は利益は大きく、損失は小さくです。言い換えると確率の良い時に買って、悪い時には買わないが鉄則となります。
投資に関することは学べば学ぶほど勝率が上がります。
日々少しでも知識を付けて幸せな利益を得られたら良いですね。
また、日々小さいことでも積極的に学び勝率を上げましょう。
特に、本を読むことで勝率があがるなら安いものですね。